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長野県松本エリアの橋梁点検義務化に対応|5年に1回の定期点検を自社施工でワンストップ対応

長野県松本市・塩尻市・安曇野市エリアで橋梁の維持管理を担当されている自治体・企業のご担当者様、橋梁点検の義務化についてお困りではありませんか?道路法の改正により、すべての橋梁は5年に1回の定期点検が義務付けられています。この記事では、長野県松本エリアにおける橋梁点検義務化の詳細と、地域密着型の専門業者による自社施工ワンストップ対応のメリットについて解説します。

橋梁点検義務化の背景と法的根拠

日本全国には約70万橋の橋梁が存在し、その多くが高度経済成長期に集中的に整備されました。これらの橋梁が一斉に老朽化を迎える中、インフラの安全性確保が喫緊の課題となっています。

道路法改正による点検義務化

平成26年(2014年)の道路法施行規則の改正により、橋梁を含む道路施設の定期点検が法的に義務化されました。この改正により、以下の基準が定められています。

点検項目
基準内容

点検頻度
5年に1回を基本とする

点検方法
近接目視を基本とする

健全性診断
4段階(Ⅰ~Ⅳ)に区分

対象橋梁
橋長2.0m以上の橋、高架の道路等

長野県独自の取り組み

長野県では、国の基準に基づき独自の「長野県道路橋定期点検要領」を策定し、県内の橋梁維持管理の円滑化を図っています。また、信州橋梁メンテナンス支援協議会を設立し、小規模橋梁の点検技術者(橋梁MAE)の育成や、市町村への技術支援体制を整備しています。

 

長野県松本エリアにおける橋梁の現状

重要データ

全国の橋梁老朽化予測:

  • 2020年時点:補修が必要な橋梁 約18%
  • 2030年予測:補修が必要な橋梁 約43%
  • 2040年予測:補修が必要な橋梁 約67%

今後10年間で補修が必要な橋梁は2倍以上に増加すると予測されており、計画的な点検と補修が急務となっています。

長野県松本市を中心とする中信地域は、山間部が多く、河川を渡る橋梁が数多く存在します。これらの橋梁は冬季の凍結融解作用や融雪剤による塩害、温度変化による伸縮など、厳しい環境条件にさらされており、適切な維持管理が不可欠です。

 

5年に1回の定期点検で実施する項目

点検の具体的な内容

橋梁の定期点検では、近接目視を基本として、橋梁の各部材の状態を詳細に確認します。点検対象となる主な部材は以下の通りです。

主桁・横桁

点検内容:腐食、亀裂、変形、ボルトの緩みなどを確認

重要度:橋梁の主要構造部材であり、損傷が橋全体の安全性に直結

床版

点検内容:ひび割れ、剥離、鉄筋露出、漏水跡などを確認

重要度:車両荷重を直接受ける部材で、劣化が進行しやすい

下部構造

点検内容:橋脚・橋台のコンクリート劣化、沈下、傾斜などを確認

重要度:橋梁全体を支える基礎部分で、耐震性に影響

支承部

点検内容:機能不全、腐食、破損、変形などを確認

重要度:上部構造と下部構造をつなぐ重要部材

伸縮装置

点検内容:損傷、段差、遊間異常などを確認

重要度:走行性に直結し、劣化すると通行に支障

高欄・防護柵

点検内容:腐食、変形、損傷、取付け部の異常などを確認

重要度:安全性確保のための重要な附属物

点検手順の標準化

長野県の定期点検要領に基づき、以下の手順で点検を実施します。

  1. 施工前現地調査:橋梁の基本情報確認、周辺環境の把握
  2. 近接目視点検:橋梁点検車や高所作業車を使用した詳細点検
  3. 損傷図の作成:発見した変状を図面に記録
  4. 部材毎の健全性診断:各部材について4段階で判定
  5. 橋梁全体の健全性診断:総合的な評価を実施
  6. 点検結果の報告:橋梁修繕管理システムへの登録

 

健全性診断の4段階判定とは

橋梁点検の結果は、健全性の診断として4段階(Ⅰ~Ⅳ)に区分されます。この判定に基づき、適切な措置を計画的に実施することが求められます。

判定区分
状態
対応方針

判定Ⅰ
健全
構造物の機能に支障が生じていない状態
次回定期点検まで経過観察

判定Ⅱ
予防保全段階
機能に支障が生じていないが、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態
状況に応じて補修を検討
予防保全的な対応を推奨

判定Ⅲ
早期措置段階
構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態
早期の補修工事が必要
詳細調査を実施し補修計画を策定

判定Ⅳ
緊急措置段階
構造物の機能に支障が生じている、又は生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずべき状態
緊急対応が必要
通行規制や応急措置を含む即時対応

注意

判定ⅢまたはⅣと診断された橋梁は、早急な対応が求められます。放置すると橋梁の機能不全や、最悪の場合は通行止めや崩落のリスクがあるため、専門業者による詳細調査と適切な補修工事の実施が不可欠です。

 

自社施工ワンストップ対応のメリット

施工管理から施工まで一貫対応

橋梁点検において自社施工でワンストップ対応できる業者を選ぶことには、多くのメリットがあります。1級土木施工管理技士が自社で施工管理を行い、自社の現場スタッフが施工を実施することで、以下のような利点が生まれます。

①コスト削減

中間マージンが発生しないため、適正価格での点検・補修が可能です。下請けへの外注費用がかからず、予算の有効活用につながります。

②スピーディーな対応

点検から補修まで一貫した体制により、意思決定が迅速で柔軟な対応が可能です。緊急時にも素早く対応できます。

③品質の均一化

自社スタッフによる施工のため、品質管理が徹底され、高い施工品質を維持できます。技術の蓄積とノウハウの共有も容易です。

④責任の明確化

点検から補修まで一社で対応するため、責任所在が明確です。アフターフォローも迅速かつ確実に実施できます。

地域密着型業者の強み

長野県松本市を拠点とする地域密着型の専門業者には、以下のような独自の強みがあります。

  • 地域特性の理解:松本エリア特有の気候条件や地質を熟知し、適切な点検・補修方法を提案
  • 迅速な現地対応:地元企業ならではの機動力で、緊急時にも素早く駆けつけ対応
  • 長期的な関係構築:定期点検から補修まで継続的にサポートし、橋梁の履歴管理も万全
  • 自社保有機材:ダンプ、バックホウ、コアモーターなどの建機を自社保有し、迅速な対応が可能

 

松本エリアで対応可能な橋梁点検・補修サービス

点検サービス

長野県の定期点検要領に準拠した、法定基準を満たす橋梁点検を実施します。近接目視による詳細な点検により、橋梁の現状を正確に把握し、健全性診断の4段階判定を行います。

補修・補強サービス

点検結果に基づき、以下のような各種補修工事に対応しています。

工事種別
対応内容

橋梁補修工事
クラック注入、断面修復、剥落防止、表面保護など

橋梁耐震補強工事
橋脚耐震補強、支承取替、落橋防止、変位制限など

伸縮装置取替工
超速硬コンクリートを使用した短工期施工

高欄補修工事
防護柵の補修・取替工事

支承モルタル補修工
経年劣化した支承の機能回復

 

まとめ:計画的な橋梁点検で安全なインフラを維持

橋梁の定期点検は法的義務であり、地域の安全なインフラを維持するために不可欠です。長野県松本エリアでは、地域特性を理解した専門業者による自社施工ワンストップ対応が、コスト削減と高品質な点検・補修の両立を実現します。

早めの対応がコスト削減につながります

橋梁の損傷は放置すると急速に進行し、補修費用が大幅に増加します。5年に1回の定期点検を確実に実施し、判定ⅡやⅢの段階で予防保全的な補修を行うことで、橋梁の長寿命化とライフサイクルコストの大幅な削減が可能です。

株式会社富士建は、橋梁補修工事・橋梁耐震補強工事の専門業者として、長野県松本市を中心に県内全域で豊富な施工実績を誇ります。1級土木施工管理技士が在籍し、調査診断から補修工法の提案、施工まで自社でワンストップ対応いたします。松本市、塩尻市、安曇野市など長野県中信地域の橋梁点検・補修でお困りの際は、ぜひご相談ください。

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株式会社富士建
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