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建設業の2024年問題|働き方改革に対応した土木現場の新しい取り組み


2024年4月より建設業に時間外労働の上限規制が適用され、業界は大きな転換期を迎えました。長年「長時間労働が当たり前」とされてきた土木工事現場では、働き方改革への対応が急務となっています。この変化は、単なる規制強化ではなく、建設業界全体の体質改善と持続可能な事業運営を実現する機会となり得ます。本記事では、建設業の2024年問題と、その対応に取り組む土木現場の新しい施策について、具体的な事例を交えながら解説いたします。

 

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長野県松本市を拠点に、橋梁補修工事・橋梁耐震補強工事・土木工事などを手掛ける株式会社富士建では、この働き方改革の波に先制的に対応し、現場での新しい取り組みを実践しています。お問い合わせから施工完了までワンストップで対応し、高品質な施工を提供する同社の事例を通じて、建設業界全体の未来像を探ります。

 

建設業の2024年問題とは

2024年4月1日、建設業に時間外労働の上限規制が適用されました。これは働き方改革関連法に基づく重要な変更で、建設業界にとって初めての本格的な規制強化となります。従来、建設業では繁忙期の長時間労働が慣習化していましたが、この規制により、年間の時間外労働が960時間以内に制限されることになりました。

 

■ 時間外労働の上限規制と建設業への影響

2024年以前、建設業は時間外労働の上限規制の適用猶予を受けていました。しかし、労働者の健康と働き方改革の推進により、ついに規制が開始されました。建設技能者数が1997年の464万人から2024年には303万人へ減少している現状において、この規制強化は業界全体に大きな影響を与えています。

具体的には、以下の上限が設定されました:

規制内容
上限値
年間上限
960時間以内
月間平均
80時間以内
単月最大
100時間以内

この規制により、従来の施工スケジュールの見直しや人員配置の最適化が不可欠となりました。

 

■ 人手不足の深刻化と採用課題

2024年問題と同時に、建設業界は深刻な人手不足に直面しています。長野県での土木作業員・未経験者求人が1972件以上存在するほど、採用ニーズが高まっています。

人手不足の背景には以下の要因があります:

  • 建設技能者の高齢化と急速な減少
  • 若年層の建設業界離れ
  • 長時間労働への抵抗感
  • 他産業との給与・待遇格差

この悪循環から脱却するためには、働き方改革を通じた労働環境の改善が急務となっています。

 

■ 業界全体への経済的影響

時間外労働規制の導入は、建設業の経営面にも大きな影響をもたらしています。従来は同じ人数で長時間労働により対応していた工事を、現在は複数班での対応や工期の延長が必要となるケースが増加しています。

国土交通省のデータによれば、2024年の建設投資は公共工事の継続と民間需要により引き続き堅調が予想されていますが、人員確保のコスト上昇は避けられません。このため、施工技術の効率化やICT活用による生産性向上が、業界全体の喫緊の課題となっています。

 

働き方改革の重要性と現場の課題

働き方改革は、建設業の持続可能な発展のための必須条件です。単なる「規制への対応」ではなく、企業文化の転換と労働者の満足度向上に直結します。しかし、現実の施工現場では、さまざまな課題が存在しています。

 

■ 経営面での課題と対応策

働き方改革による制約の中で、従来と同じ売上を確保することは容易ではありません。経営者が直面する主な課題は以下の通りです:

施工スケジュール調整

従来より工期を延長する必要が生じ、顧客への説明と工程管理の複雑化が課題。

人員確保と育成

短期的な採用難により、既存スタッフの教育と継続雇用が重要性を増す。

経営採算性の維持

生産性向上投資のための資金計画と、ROI実現のロードマップ必須。

これらの課題に対応するため、先進的な建設企業は以下の施策を展開しています:

  • 施工技術の高度化:ICT・BIM/CIMなどの新技術導入による効率化
  • 下請け企業との連携強化:施工体制全体での働き方改革推進
  • 勤務体制の多様化:交替勤務やシフト制による柔軟な人員配置
  • 適切な利益確保:工事単価の見直しと受発注構造の改善

 

■ 現場レベルの実装課題

経営層の方針がいくら立派でも、施工現場での実装が伴わなければ意味がありません。現場レベルで直面する課題は多岐にわたります:

実装課題

  • 緊急対応工事や突発事案への対応が時間外労働規制と矛盾
  • 天候や季節による工事工程変動への対応
  • ベテランスタッフへの過度な負担集中
  • 若年層への技能継承のための教育時間確保
  • 安全管理と効率化のバランス

これらの課題を解決するには、現場管理者の意識改革と、実行可能な工夫の積み重ねが不可欠です。

 

土木現場での新しい取り組み

働き方改革の課題に直面する建設業界では、各企業が創意工夫を凝らした対応策を実践しています。単なる「時間削減」ではなく、現場の生産性を高めながら労働環境を改善する取り組みが広がっています。

 

■ 施工技術の効率化とICT活用

建設業における生産性向上の最重要課題は、施工技術の効率化とICT・デジタル技術の導入です。以下のような取り組みが業界全体で加速しています。

BIM/CIM導入

3次元設計データを活用した施工計画により、現場での手戻りや計画変更を削減。工期短縮と精度向上を同時実現。

ICT建機の導入

自動操舵トラクタ・無人化掘削機などにより、1人あたりの作業効率が大幅向上。熟練技術者への負担軽減も実現。

ドローン測量

航空測量・映像記録により測量時間を従来比50%以上削減。危険作業の減少と安全性向上の効果も。

施工管理アプリ

クラウド型の工程管理・日報システムにより、事務作業の効率化。現場スタッフの記録負担を軽減。

特に橋梁補修工事や橋梁耐震補強工事などの複雑な構造物工事では、BIM/CIM導入による設計・施工の連携が、工期短縮と品質向上の両面で効果を発揮しています。

 

■ 労働条件の改善と待遇向上

働き方改革は、労働条件の改善を通じた採用・定着促進とセットで進められています。企業側の主な対応策は以下の通りです:

  • 月給制・職人給の導入:従来の日給・歩合制から月給制へ移行し、生活の安定性向上。技能職の待遇改善で新規入職者の確保。
  • 有給休暇の取得促進:年間休日日数の増加と有給休暇取得奨励。ワークライフバランスの実現。
  • 福利厚生の充実:健康診断・安全教育・教育訓練への投資。スキル向上機会の提供による離職率低下。
  • 女性の活躍推進:女性技能者の採用拡大。トイレ・更衣室などの現場環境整備。
  • 外国人労働者の受け入れ:技能実習制度・特定技能制度の活用。言語研修・生活支援の充実。

こうした施策により、建設業界での「働きやすさ」の認知度が徐々に向上し、業界への新規入職希望者の増加につながっています。

 

■ 人材育成と組織体制の強化

働き方改革を持続可能にするには、人材育成と組織体制の抜本的な強化が欠かせません。以下のような戦略的な取り組みが注目されています。

人材育成の重点施策

  • OJT・OFFJTの組織化:現場内教育の体系化により、若年層への技能継承期間を短縮。
  • 建設関連資格取得支援:土木施工管理技士・型枠大工などの資格取得を企業が支援。キャリアパスの明確化。
  • 管理職育成プログラム:現場管理者の働き方改革推進スキル教育。工程管理・安全管理の高度化。
  • マルチスキル人材育成:複数工種の技能を持つ職人育成で、工事種別による人員配置の柔軟性向上。

特に、建設業では二級土木施工管理技士・二級建築士などの資格保有者が施工管理の質を左右します。こうした人材育成投資は、企業の競争力強化と長期的な経営安定に直結します。

 

 

長野県・松本市での状況と対応

長野県は、全国でも有数の建設投資規模を誇る地域です。2024年の時間外労働規制適用に向けて、地域の建設業界全体が新たな局面を迎えています。

 

■ 地域特性と建設業の動向

長野県松本市は、中部地方の主要都市として、以下の特徴的な建設ニーズを抱えています:

  • インフラ老朽化対策:昭和40~50年代に建設された橋梁・トンネル・道路などの老朽化が進行中。特に橋梁補修工事の需要が増加。
  • 地域経済の活性化:観光産業の発展に伴う観光施設・商業施設の建設需要。
  • 防災・減災対策:水害・地震への対応として、橋梁耐震補強工事など防災工事の拡大。
  • 公共工事の継続:国庫債務負担行為による継続的な公共投資。建設業の安定的な仕事量確保。

こうした背景の中で、松本市を拠点とする株式会社富士建のような地元建設企業には、高い施工技術と確実な工程管理が求められています。同社は、橋梁補修工事・橋梁耐震補強工事・水道設備工事・外構工事・解体工事といった多様な工事に対応し、施工管理から施工完了までワンストップで提供しています。

長野県内の建設業界全体でも、働き方改革への対応が急速に進みつつあります。単なる「時間削減」ではなく、地域の建設産業全体の持続可能性を高める戦略的な取り組みが、官民一体で推進されています。

 

■ 業界団体による支援施策

長野県内の建設業界を支える業界団体は、2024年問題への対応を重要なテーマとして掲げ、各種支援施策を展開しています。主な施策は以下の通りです:

支援施策
内容・効果
人材確保支援
新規入職者向けの研修・教育支援、ハローワークとの連携による採用活動支援。
ICT導入支援
BIM/CIM・ICT建機導入時の補助金制度。生産性向上投資を支援。
経営相談窓口
働き方改革推進のための経営診断・コンサルティング。個別企業の課題解決を支援。
情報提供
最新の法改正・助成金情報・先進事例の共有。業界全体の認識向上。

こうした地域レベルの支援と、株式会社富士建のような個別企業の創意工夫が相まって、長野県の建設業界全体が新たなステージへ進みつつあります。

 

建設業の未来を切り開く働き方改革

2024年4月の時間外労働規制適用は、建設業界にとって大きな転換点です。しかし、この規制強化を「ピンチ」ととらえるのではなく、「業界全体が新生する機会」と前向きに捉える企業や業界団体が増えています。

施工技術の効率化、ICTの活用、労働条件の改善、人材育成への投資——これらの施策を通じて、建設業は「やりがいのある、安定した職業」へと変わりつつあります。長野県松本市の株式会社富士建のような地域の建設企業が、こうした取り組みの最前線で活躍しています。

建設工事について、橋梁補修工事・橋梁耐震補強工事・土木工事・水道設備工事・外構工事・解体工事など、どのようなご需要があれば、ぜひ株式会社富士建までご相談ください。同社は、施工管理から施工完了までワンストップで対応し、高品質な施工を提供しています。詳しい施工事例や対応可能な工事内容については、以下よりお気軽にお問い合わせください。

 

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